今野 賢二

KENJI KONNO

— マネジメントメッセージ —

「歯科にマネジメントを」
奉仕の精神で新たな価値と富を創造する

今野 賢二 
Kenji Konno

岩手県出身 血液型A型

歯科業界歴28年。
歯科医院向けソフト開発・販売のベンチャー企業で、
マーケティング・営業マネージャーとして、
販売の仕組みづくりの中心的役割を担い、トップブランド構築に貢献。

今野 賢二

アウトソーシング歯科事務長(Mr.歯科事務長)という業界初のサービスを始められたきっかけは何ですか?

私は歯科業界で25年以上、営業職として歯科医院や院長と接して来ました。特に前職では、歯科医院経営支援システムのコンサルティング業務に当たっており、ここで経験した内容が一番直接的なきっかけです。

このコンサルティング業務は、診療システム全般に関わるため、院長だけではなく各セクションのスタッフとの協働が必要でした。さらにマーケティング的な視点から診療システムを構築するなど、歯科医院の経営課題を実地に体験することができました。

この経験から、経営者である院長がどんな問題や課題に直面しているのかだけでなく、歯科医院経営の構造的な問題がハッキリと見えてきました。

結局、歯科医院が置かれている「経営課題」を解決するために必要な「マネジメント人材の不在」が、成長を目指す歯科医院のボトルネックであるということが見えてきたんです。

これには、私自身が「経営への志向」があったことと、企業の「マネージャー経験」が大きく寄与していると思います。

アウトソーシング歯科事務長(Mr.歯科事務長)という業界初のサービスを始められたきっかけは何ですか?

歯科医院の「構造的な経営課題」と「人材の不在」とは具体的にはどのようなことなのでしょうか?

最近では、経済雑誌などでも取り上げられることが多くなりましたが、歯科医院の数はコンビニの1.5倍で飽和していると言われています。

どのような業界でもそうですが、マーケットに対して供給者が増えると競争が始まります。

その競争戦略の中には、もちろん医療技術の向上が中核とはなりますが、幅広いニーズに応えるためのメニュー拡充(審美や予防、その他高度な医療行為)、それを支える設備への投資、人材の採用や教育、人材の定着を図るための雇用環境の向上、サービスや接遇の向上、それらの価値を伝えるためのマーケティングなど、実に多面的で難易度の高い経営実務が必要になってきます。

ところが、通常の歯科医院では、院長が診療を行うことでほとんどの売上をつくる「労働集約型」の業態ですので、それ以外の経営実務を行うための「時間」が慢性的に足りない、しかも経営について学んだことがないという方も多いのが現状です。

また、院内のスタッフ(通常は女性)にこの業務を担っていただけるか?というと、経験や適性のあるスタッフはほとんどいない。

それでは、そのような「経営実務」を担当してくれる「事務長(企業でいうマネージャー的な役割を果たしてくれる人)」を採用すれば良いのでは?と思うのですが、歯科医院で提示できる処遇と、そのような優秀な人材が求める処遇がマッチしない。仮に採用しても院内で教育するだけのノウハウもない。

いま歯科医院経営の現場では、このような構造的な課題を抱えているんです。

私達が提供している「Mr.歯科事務長」サービスは、このような業界ニーズから誕生しました。

また、この「Mr.歯科事務長」サービスを提供していく中で、医科クリニック様からも同様のお困りごと解決の相談を受けることが多くなりました。数多くの院長先生のお話を伺ったところ、科は違えども、マネジメントという観点から同じ課題やニーズがあることが見えてきたため、数年遅れてしまいましたが、医科向けサービスである「クリニックマネージャー」を立ち上げることになりました。

「事務長」という言葉を聞いても、仕事内容が具体的にイメージできないのですが、実際にはどのような役割を担うことになるのでしょうか?

クライアントである歯科・医科クリニックの規模や院長のタイプにより、大きく3つの役割を担います。

一つは「総務・秘書」の役割です。

クリニックも医療施設とはいえ、企業体の性格を持っていますので、さまざまな事務作業が発生します。例えば、「給与計算」「スタッフ入退社の手続き」「シフト作成」「行政関連の書類作成」「経営資料・データ作成」などのルーティーン業務から、什器の調査や忘年会等のイベント手配、ポップや掲示物などのツール作成など、院長の事務的なアシスタントとしての役割を担います。

二つ目は、「中間管理職・人事マネージャー」の役割です。

クリニックも中規模になりスタッフが10名以上になると、コミュニケーションを円滑化し、チームワークができるように、ミーティングや人事面談により、チームとしての方向性や課題を共有し、経営目標の達成を目指す必要が出てきます。組織内に「チーフやマネージャー」が務まる人材がいない、「院長も忙しくて対応できない」という場合、私たちが「人事マネージャー」の役割を担い、「人事面談」や「ミーティングのファシリテーター」などを行い、これをサポートして行きます。

三つ目は、「経営参謀・ブレーン」としての役割です。

「採用」や「労務トラブル」、「マーケティング」、「収益性の向上」、「設備投資」、「クレーム」、「事業承継」など、企業ほどの規模ではない歯科医院でも、さまざまな「経営判断」が院長の前に次々と現れてきます。この経営判断の成功確度を上げるためには、情報収集や情勢判断が必要になります。

院長が経営判断をするための情報収集や、判断の精度を上げるために会話(思考)のキャッチボール相手となることで、「経営参謀・ブレーン」としての役割を担います。(コンサルタントやコーチングに近い役割でもあります)

もちろん、事務長の経験やスキルにより、一人ですべて行えるわけではありませんので、クライアント医院のニーズと、事務長のスキルをマッチングして担当を決めていきます。また、難易度の高い課題の場合には、事務長同志の定例ミーティングで、チームで問題解決をするサポート体制もありますし、上位の事務長がバックアップをしてくれます。

クリニック(歯科・医科)が飽和しているとのことですが、アウトソーシング事務長サービスの将来性はあるのでしょうか?

クリニックが飽和している、これだけを聞くと斜陽化しつつあり、大変な業界に聞こえるかもしれませんが、実は、クリニックも二極化をしてきているんです。

「クリニックも『医療機関だから』と言って、大上段に構えている時代は終わり、“患者さんから選ばれる時代”に入った」ということに気が付いて、いち早くマネジメントを取り入れる医院と、旧態依然の医院との間で、年々業績の差が大きくなっています。

私達の「Mr.歯科事務長」「クリニックマネージャー」は、「マネジメントの重要性」に気がつき業績が伸びている医院で必要とされているサービスなので、言葉はふさわしいか分かりませんが、いわゆる「勝ち組」と言われるような顧客と仕事を行う構図です。

ちなみに、歯科医院は現在68,000件ありますが、上位5%の医院でニーズがあると考えた場合、3,400件以上の見込みがあるとも考えられます。これだけを机上の計算をしてみても、事務長が600人以上必要になる計算ですね(笑)

さらに、今後は医科のニーズに応えられる体制も検討していきますので、さらに大きなニーズを満たすための、体制作りが必要だと考えています。

代表の「Mr.歯科事務長」「クリニックマネージャー」サービスに対する思いを聞かせていただけますか?

弊社のサービスサイトでも一部お話をしていますが、もともと私自身の原体験がこのサービスに大きく関わっているんです。

お世話になった仲のよい先生が独立開業をする時に、材料や機器を販売する営業マンとして関わらせていただいたのですが、開業後の立ち上がりが悪く、経営の厳しさを目の当たりにしたことがあります。一営業マンの立場でお手伝いできることに限りがありましたし、私自身の経営やマーケティングに関する知識や経験も少なかったため、やるせない気持ちがあり、いつか経営面で悩める院長をお助けできる仕事がしたいと、思ったことがずっと伏流水のように自分の気持ちの中にありました。

それから20年近く自分のテーマとして情報を集め、自己研鑽を続けて、ようやく自分の「天職」の第一歩を踏み出せたと感じています。

このサービスを提供するためには、様々な知識やスキルも必要ではありますが、このサービスで私自身がもっとも大切にしていることは「経営者として孤独な院長をお助けしたい!お役にたちたい!」という「奉仕のマインド」なんです。形だけは同じようなサービスがあったとしても、真に喜んでいただけるサービスの魅力・競争力の源泉は、ここにあると思っています。

ですから、当社では「真摯さ」を人材の第一条件としています。

言われたことを行えばよい、私の仕事はココからココまで、と形だけの仕事ではなく、なんとか困っていることを解決するお手伝いをしたい!相手の喜ぶ顔を見るのが嬉しい!そんな仕事観を持てる方々と一緒に、このサービスを通じて業界に貢献したいと考えています。

最後に、この「仕事の魅力」と「応募を検討されている方にメッセージ」をお願いできますか?

私はこの仕事の魅力は3つあると思っています。

1つ目は、仕事を通じて飛躍的に成長できる点です。
この仕事を通じて「仕事スキルの向上」「人間としての成長」の両方を実感できると思います。

仕事スキルが向上する理由は、「経営者と直接仕事をする」という責任ある仕事を担当するからです。チームや上司によるバックアップはありますが、担当事務長として現場に行く時は原則1人です。この責任感が仕事能力を磨いてくれます。

人間としての成長とは、より多様な価値観を理解すること、そして高い見識を持てることだと言えます。事務長には、5医院程度を担当していただくため、様々なタイプの経営者と仕事をすることができます。経営に対する「思想」や「価値観」は、院長によって違います。一緒に仕事をすることを通じて、多様な考え方を理解できるようになると共に、経営視点からの考え方が徐々に身についてきます。

もちろん「経営者と直接仕事をするからこその厳しさ」もあります。私たちのお客様である院長は、開業時に大きな借り入れを起こし、患者様への責任や、雇用するスタッフへの責任など、常に大きな責任とプレッシャーの中で、日々の仕事に当たっています。

こうした院長の孤独や厳しさに寄り添い、パートナーとして信頼していただくには、私たち自身の真摯さや責任感も問われることになります。

各プランによりいただくフィーは違いますが、どのプランであってもクライアント先で働く勤務医以上の時間単価で費用をいただきます。自ずとお客様の期待値も高くなり、相応の成果や貢献を果たさなければ簡単にサポート契約の解約となります。

真に貢献し、お客様に納得いただける仕事をするためには、サービスコンセプトや仕事哲学をしっかり理解し、「クリニックでは雇用が難しい企業マネジャークラスのノウハウとビジネススキルを活かして、第2領域に関わる付加価値の高い仕事を提供する」ことがカギになります。

私たちの仕事の中には「事務」に関わる実務も多くありますが、「人、物、金、時間を活かして成果を上げる」という経営視点を持つ事で、単なる事務仕事ではなく、マネジメント視点からの組織的役割分担やマネジメント判断が付加された事務的実務となります。このような高い期待に応えるための考え方、実務を身につけられるからこそ、飛躍的な成長を実感できるのです。

入社1年目はこのプレッシャーに耐える時期があることも正直にお伝えしておきます。ビジネス経験が豊富な30代、40代のメンバーでも、時には泣きたくなるような緊張感、逃げたくなるようなプレッシャーで苦しい時期を過ごしたという声も一人や二人ではありませんでした。

しかしながら、真摯に向き合い、キャッチアップしようと努力する方には、会社も仲間も支援を惜しみません。そして、メンバー全員がこの時期を乗り越えて現在活躍をしています。

2つ目は、「やりがいが実感できる」という点です。
仕事におけるやりがいとはなんでしょうか。私は「創造の喜び」こそが仕事のやりがいであり、醍醐味であると考えています。

私たちがサポートで関わる領域は、総務、労務、人事、マーケティング、マネジメント、人材育成、組織構築、財務など、とても幅広いものです(もちろん一人で全て対応する訳ではありませんが)。
そして、ある仕事のオーダーを受けた場合に、一つの決まった手順、正解があるわけではなく、様々なアプローチがあります。私たちの仕事はこの意味で大変「クリエイティブな仕事」です。創意工夫の余地は無限です。この「クリエイティブ」を発揮して成果を得られた時の仕事の喜びは大きなものです。

クリニックの経営規模は、企業のように大きくないため、自分の行った仕事がどのような結果を生んだのか?「成果」をはっきりと把握できるのも面白さの一つです。

大きな組織では、誰の役に立っているのか実感ができない、人から感謝されることは少ない、という職場も多いものですが、私たちの仕事は、直接的に、自分の貢献が実感できるとともに、良い仕事にはストレートに感謝をしていただけます。

また、私たちの担当する仕事の中には「第2領域」と言われる業務が多く含まれています。業績に関わること、戦略に関わること、人事に関わること、仕組みづくりに関わることなど、医院経営の重点課題に直結した仕事に携わることができるのも大きなやりがいの一つです。

この意味で、院長から経営や人事に関わる相談を受けたり、幹部スタッフの相談に乗ったり、一緒に重い課題を受け止め「生みの苦しみ」を背負う場面もあります。医院の課題が頭から離れず眠れない夜や、土日もついつい仕事の考え事をしてしまうなど、ハードな時期があるのも事実です。

しかし医院やスタッフが成長し、感謝されることは何物にも代えがたい喜び、やりがいです。

毎日、同じ時間に出社し、落ち着いた環境で、ストレスなくルーティン業務に従事したいという方には、残念ながらこの仕事は向いていません。

期待される役割上、タフさが求められますが、裁量権が大きくクリエイティブな仕事をしたい方、クライアントと深く関わりたい方、仕事人生をエキサイティングにしたいという方には、とてもやりがいのある仕事です。

3つ目は、「自己の可能性の開発」という点です。

「Mr.歯科事務長」「クリニックマネージャー」のサービスプランには「経営参謀型(コンサル型)」があります。これは経営コンサルタントと同様に、経営の根幹に関わる領域をアドバイスや実務でサポートするプランです。より付加価値の高い仕事に挑戦したい方には「経営参謀」として活躍していただきたいと考えています。

総務(事務領域)プランから仕事を覚え、人事の領域、組織構築、マーケティングなど担当範囲を広げていくことで、やがて、経営全体に直接影響を与える仕事に携わる力を身につけていくことができます。

院長の中には、臨床への熱意が高くても経営にはもともと興味がない方も多いため、経営やマネジメントの面については、私たち事務長が、アドバイザー役や先生のような役割となり、リスペクトいただきながら、お客様に貢献できるようになることができます。

また社内の教育部門、事務長チームをマネジメントするリーダー職、マネージャー職など、適性や実績に応じて、より高いステージでの活躍の場を提供して行きたいと考えています。

私たちは、現在「Mr.歯科事務長」と「クリニックマネージャー」「歯科経営出版」などの事業を行っていますが、クリニックを取り巻く環境にはまだまだ多くの課題やニーズがあるため、能力や適性のある方には新サービスや新事業の立上げにもチャレンジしていただきたいと考えています。

このような可能性の発揮や、未来への可能性という点も、当社で働いていただく魅力の一つではないかと思います。

もちろん可能性を磨き出すためには、数多くの学び、そして自己変革が必要です。当社では「学習する個人、学習する組織」という指針を掲げ、学びを強く推奨しています。終わりのない学びを豊かで楽しい事であると考えられる方、弛まぬスキル向上や自己変革をポジティブに捉えられる方と共に働きたいと考えています。

プライベートや趣味に生きがいを求める方、上司や会社に何かをしてもらうという待ちの姿勢の方、成長や向上のための努力を厭う方とっては、当社の仕事は幸せな選択肢にはならないでしょう。

「真摯な姿勢」と「ビジネススキル」、「成功や繁栄を肯定するマインド」により、これからのクリニックの繁栄に必要な「マネジメント実務」を普及していくことこそ、私たちのミッションであると考えています。
あなたの「経験」や「スキル」、「情熱」や「誠実な人柄」などの強みを、いまよりもっと喜ばれ、感謝される業界で活かしませんか?

私たちはミッション実現のために、共に刺激しあい、成長できる仲間を真剣に求めています。
共に成長と繁栄を実現していきましょう。ご応募お待ちしています。

小さな資本で起業して10年経った経営者が考えてみた3つのこと

小さな資本で起業して10年経った経営者が考えてみた3つのこと

著者:紺乃 一郎(ダイヤモンド社)

MOCAL株式会社会長 紺乃一郎による書籍発刊。

経営において欠かせない「原理原則」「リーダーシップ」「イノベーション」について、歴史に残る経営書や古典の教えを踏まえ、自ら実践して結晶化した経営のヒントをまとめた書籍です。

私たちは真剣に優秀な
人材を求め続けます

人材こそ、無限に成長する資源です。

私たちは優秀な人材を求めます。社会に有益な存在であり続けるために、
自分たちよりも優秀な人材を求めます。