「近説遠来 Ⅱ」

(前回からの続き)

<近き者説びて、遠き者来たる>

「お客様の満足度」を実現するために、「社員の満足度」の実現が重要であるということを書きました。これが「近き者説びて、遠き者来たる」の意味ですが、これは「類は友を呼ぶ」「波長同通の法則」と同じだと言えます。結局のところ、社員やお客様に対して、経営者が与えられるもの、およびその質量によって、それに相応しい社員やお客様を「引き寄せている」のです。ですから「社員にやる気がない」「気が効かない」「積極性がない」といろいろと経営者は社員の言動が目につくことがあるのですが、「自己完成の王道経営」の観点から自分を厳しく脚下照顧すると、それはまさに「経営者自身のこと」「自分自身のことを自分で指摘している」姿に他ならないのです。

「近説遠来 Ⅰ」

論語に「近き者説(よろこ)べば、遠き者来たらん」という言葉があります。

これは孔子が楚の国の葉公から「国を善く治める方法は」と質問された際に答えた言葉ですが、意訳すれば以下のような内容になります。

「楚の国民(くにたみ)が喜ぶ政治をすれば、それを聞いた遠国の人々が集まってきます。国民が増えれば産業も盛んになり国も国民も豊かになります。国民も豊かになれば悪人も少なくなり、国は善く治まるでしょう」

この論語の言葉を企業経営に置き換えた時、この「近き者」とは「社員」を指すと筆者は考えています。そして企業の発展繁栄のために大変重要な考え方であると感じています。